「俺をここまでコケにしたんや‥覚悟は出来とるんやろうなぁ?」
ニヤリと笑う表情に背筋が凍る。
「おい、大河。数が多すぎる。このままじゃ時間の問題だぞ」
「わかっとる。早よ終わらせな‥」
ふと大河さんと目があった。
にこりと笑って私の頭を優しく撫でた。
「そんな顔せんで。笑った顔が一番可愛いんやから。大丈夫、全部終わらせて帰ろう」
そう言って
ゆっくりと
歩き出した。
まって‥
行かないでって言いたい。
行ってしまったらもう帰ってこない気がして‥
大河さんを失うのが怖いよ
「お前はアイツが負けると思うか?」
「え?」
まるで私の心がお見通しかのような質問だ。
「信じてやれ。アイツは強い。てきとうで、振り回されて正直めんどくさい奴でもある。端から見たらただのチャラいアホに見えるだろうな。けどアイツは心に深い傷を負ってる、だから人に本気で優しく出来るんだ。俺はあんないいやつに会ったことがない。だから皆アイツに付いていくし従う。そんなやつがあんな腐ったクズに負けるはずがねぇだろーが」
信じろ‥か
そうだよね‥大河さんが負けるわけないよね。
勝って、一緒に帰れるよね?
信じてるから‥!
