ガチャンッ
「早くこっから出よ。傷の手当てもせな…」
そう言って私の足に繋がれていた鎖をほどいた。
「っ…!」
長いこと繋がれていて、足に力が入らないっ
「立てへん?…じゃぁちょっとごめんな?」
ヒョイッ
「きゃっ」
お姫様抱っこの形で抱き上げられた。
「たっ大河さん!いいです!重いですから!!」
「平気やって!それに今の唯ちゃんは軽すぎる。」
そう言うと、ドアの方へ歩き出した。
離れなきゃいけない
もう大河さと関わっちゃいけない
何度も自分にいい気か聞かせた。
でも…やっぱりダメだった。
私は
大河さんが好きで好きで堪らないんだ。
涙が溢れてきて
気づかれないように下を向いた。
「大丈夫。絶対連れて帰るから。」
「…はいっ」
今の掠れた声で気づかれてしまったかもしれない。
でも、大河さんは何も言わず
出口へと足を進めた。
