「まぁ、何もないならそれでいい…だが…」
海斗さんの顔はいつも以上に真剣だ。
「1つ忠告しておく。
俺らは今ある組を追いかけてる。それは"白鳥組"コイツらは関東で潰した神崎組とは訳が違う。人殺しは勿論人身売買、暴行……それと、女を買っては奴隷の様に扱う卑劣な組…俺らはその組を潰す。そのために俺はこっちに来た。」
「白鳥組…」
「あぁ…だから、一人で外には出るな。それと、俺と大河はこの屋敷に帰ってこないし何かあってもすぐに助けに行くなんて困難だろうな。前の様に上手くはいかない。分かったらお前はここで大人しくしてろ、何があってもだ」
念には念をと言わんばかりに忠告する。
あまりの真剣さに私は首を縦に振ることしかできなかった。
大河さんが最近忙しいのもきっとこのせいだろう。
「それだけだ…俺はもう行く」
そう言い残して部屋を出ていってしまった。
