パタンッ…





「私…最低だ」




あれから大河さんに車で送られて家に戻ってきた。




戻ってきた時、家には誰も居なくて少しホッとした。








大河さんの過去の話を聞いて





胸が締め付けられたと同時に悲しかった。







大河さんはずっと…








綾香さんと私を重ねてたんだ。






今でも





綾香さんを想い続けてるんだ。






時折見せるあの切ない瞳は…




自分を責めてるんだ。







私は……私の行動は




全部大河さんを傷つけてた。






「ねぇ……」






ビクッ




いきなり声をかけられて




後ろを振り返るとそこには