「んぅ…」
「大丈夫か?」
暫くして女の子は目を覚ました。
「ここは……」
「あー…ホテルなんやけど…他に近くに休めるところなくて…何もしてへんから!」
何慌ててるんだ…俺。
「すみません…ご迷惑おかけしました。あの、さっきの男の人は…」
「さっきの男ならもう帰ったで?」
そう言うと女の子は目を丸くして恐怖に怯えたような表情を見せた。
「…どうしよ…また、叱られちゃうっ」
「どうしてそんなに金が必要なん?」
見た目からして高校生くらいだろう。
そんな子がここまでして金が必要になる理由が分からない。
「うちには借金があるんです…高校生のバイト代で稼げる金額じゃないから…だから、身体を売れば…我慢すればそれなりのお金が手に入るし…お父さんにも怒られないですむから」
毎回違う男と一緒にいる理由がわかった。
この子は、親が作った多額の借金のせいで
自分の身を削って
誰にも助けを求められず
ぎゅっ
気づいたら俺はその子を抱き締めていた。
いつもは女なんて皆同じって決めつけて
てきとーに遊んでた。
けどこの子は違う。
「辛かったな…」
どうしてか
守りたいと思ってしまった。
