「あ?何やねん」
不機嫌そうに男は俺を睨んだ。
「その子、顔色悪いやん。具合悪いのに無理にすることないやろ?」
「そんなの知らん。こっちは金に困っとるこの子を助けようとしてやっただけや。出来んのやったらこの子が困るだけなんやで?」
ニヤリと笑う男。
俺は無償に腹が立った。
まるで…この子を道具としてしか見てないようだったから。
「大丈夫…ですから。私は平気…っ」
ドサッ
もう限界がきたのか、そのまま倒れてしまった。
「おい!大丈夫か?!」
真っ青になった顔
荒い息。
どうしてそこまで金に拘る?
「チッ…使えねぇ」
そう吐き捨て男はその場を去っていった。
「何やアイツ……」
腹が立つが今はそれどころじゃない。
俺は女の子を抱えて近くのホテルに入った。
