あの夜から何度か見かける女の子。
しかも毎回違う男といる。
金のありそうな男と…
いつもは見て見ぬふりをしていたがその時は何かが違った。
「金作らないと家に帰れないんでしょ?じゃぁもっと頑張らなきゃね」
「…ケホッ…はい」
見るからに顔色が悪い。
立ってるのもやっとって感じだった。
でも
「ちゃんと出来ないなら報酬はあげられないなぁ」
「っ…ごめんなさいっ私…ケホッ頑張りますから!」
女は必死でその男にしがみついた。
何でそこまでして?
「おい」
俺は頭で考えるよりも先に体が動いていた。
振り替える女の子はやっぱり顔色が悪く今にも倒れそうだ。
これが俺と綾香の出会いだった。