あれから、急いで屋敷に戻ったら
案の定皆心配してて…
「お頭あああ!!!ほんっまに無事でよかった!」
あと少し帰るのが遅かったら警察に届け出を出されていたかもしれない。
それほど大河さんはこの人たちにとって大切な存在なんだ…
「大河!」
屋敷の中から駆け足で出てきたのは
「奈々…」
ぎゅっ
?!!
「ちょっ奈々?!」
「心配したんやから!」
駆け足で来たと思えば大河さんに抱きついた。
「ごめんって…」
「もぅっ!大河が居なくなったら私っ」
まるで本当の恋人のようだ。
涙目で見つめる奈々さん。
「奈々さんは大河さんの婚約者だ。心配するのは当然だろ?」
ビクッ
「…勇気さん」
婚約者…
私…奈々さんにすごい悪いことしてしまった。
ふと、奈々さんと目が合う。
「……」
え?
一瞬睨まれたような気がした。
冷たい瞳。
