ザァッー…
雨は弱まることなく地面を打ち付ける。
静まり返る空間に雨音だけが響き渡っていた。
「…クシュッ」
ブルッ
雨に濡れたせいですっかり身体が冷えてしまった。
「唯ちゃん寒い?ごめんな…」
「大丈夫です!ちょっと鼻がムズムズしてただけですから!」
心配かけないように振る舞った。
だからその切ない瞳やめてください。
フワッ
「あ…」
「強がんなって」
大河さんが来ていた羽織を半分掛けてくれた。
「二人でくっついてた方が暖かいやろ?」
くっついてた方がって…
くっつきすぎ!!
本来一人で羽織るものを二人で掛けてるんだ。
ドキドキ…
心臓の音が聞こえてしまいそうなほど
身体が熱くなってきた
恥ずかしくて死にそうだ。
