僕の魔法は未熟らしい

結局、ミカルはこの結論に達した。

一日中練習しても、一晩中勉強しても、りんご一個浮かせられないのだ。

ひょっとしたら、僕には才能がないのかもしれない。

そう幾度となく考えたこともある。


でも、必ず立派な魔法使いになってやる!

だってミカルには、夢が、目的があるし、ここで諦めたら、あの人に失礼になってしまうのだから。