色いろふらんぼわーず



気がつくと あの澄んだ青い瞳がミカルのことをまっすぐ見つめていた





「ねぇ、あなたはだれなの?」



「え、あ、いや、ぼくはそ、その‥」

どうしよう‥…

な、なんて言えばいい

「あなたのおなまえは?」

カメリオは、ミカルを見つめたまま少し首をかしげた

「…ぼく、ミカルっていうんだ…」

ミカルは少し小声で、恥ずかしげに言った

すると、カメリオの目がキラキラしだして、ミカルに笑いかけた

「わぁ!なんてステキななまえなんでしょう!わたしはね、カメリオっていうの」

僕のなまえがステキだなんて

ミカルは、自分の頬がばら色に染まっていくのを感じた

「ほ、本当に!?ぼくのなまえが?」

「ええ、そう!
おかあさまがよんでくださったおはなしにでてくる、もりのようせいとおなじなまえ。
わたし、そのようせいさんがだいすきなのよ!」