ミカルは走った 木々をすり抜け、藪を突っ切り、とにかく声のする方へ ミカルの前にせり出した小枝が、あっちへ行けと、体をひっぱたく その間も、大地の揺れはますますひどくなっていった 「ダメだぁぁぁああああああ!!!!!」 揺れが止まった 森はまた、何事もなかったかのように静まり返る ミカルはほっと胸をなで下ろした 「え?なあに?あなたはだれなの?」