嘘の物語


新幹線に乗って、夜6時半くらいに東京についた。
向かったのは、父がいるのは宿場のような所だった。
部屋がいくつもあり、玄関のそばにお酒やタバコの自動販売機があった。
その近くに、その宿場の人専用食堂のようなところがあった。
母は、受付で○○○の妻です。
などと、言っていた。
私の4つ上の姉はずっと黙っていた。
「中に入るよ。」
母の怒りに満ちた声にビクビクしながら、恐る恐る入った。