「は?カラオケ?

 それはたまたま選んだ場所なだけ。

 愛理が始め、鷹斗とは付き合うつもりはなかったって言ってたでしょ?

 それを教えたの!

 その話聞いたんじゃないの?」



「そんな事言った覚えないよ。」



「言ったじゃん!

 去年、鷹斗かっこいいよねって私が言ったら“そう?”って愛理が言うから、告られたらどうする?って聞いた時。」


そう言われて思い出した私。


入学したてですぐ真紀と仲良くなってそんな話した気がする。


確かに鷹斗と付き合う前に彼氏が2人いたし、2年になって真紀が鷹斗と仲良くなったから私も話すようになったんだ。


「でもそれは鷹斗をよく知る前に言った事で…。」


「私には知ったこっちゃないよ!


 誰のおかげで鷹斗をよく知るようになったのよ!」


私の言葉を遮り、真紀はまくし立てるように話し出した。



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