そぉっと覗き込むと受付のカウンターで申込書を書き込む真紀の後ろに鷹斗が立っていて、私に気づく事なくカラオケ部屋へと案内されて行った。



この目で見たとしても信じられない。


真紀とただカラオケに来る為に私を先に帰したの?


鷹斗の《嘘》が何の為かわからなかった。


もしかして…私と同じく3ヶ月のお祝いをしようと真紀に相談してる、とか?


なんてそんなお気楽な想像までしてしまった。


でも例えそうだとしても鷹斗が相手が真紀でも私以外の人と2人きりになるなんて嫌だ…。


どうしていいかわからずに入口に立ち尽くす私を横目にカップルが中へと入って行った。


1人でいる私はその痛い視線に耐え切れず、その場を後にした。


何度考えてもわからないままバスに揺られ、私はいつの間にか帰宅していてベットに横になる。


鷹斗にメールしようと思い携帯を開くも思い直し、携帯を閉じる。


さっきからそれの繰り返し。



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