ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

「私、今、混乱していて……。正直、自分の気持ちもわからないの。今も悠也の事が好きなのか、もう友達としてしか思っていないのか……。でも、今、すごくドキドキしている」


そこまで言うと、奈緒は黙って俯く。

そして、パッと顔を上げ俺を見る。


「私……、悠也のそばにいたい。悠也がいいのなら……、ずっと、一緒にいたい……」


俺はすごく嬉しかった。

その、奈緒の言葉を聞いて、


「奈緒……。抱きしめてもいい?」


“奈緒を抱きしめたい”

そう思ったんだ。

奈緒は照れながら頷く。

そんな奈緒の仕草が、すごく可愛く、愛おしく思えた。

そして、“奈緒のこんな表情を誰にも見せたくない”と思った。


俺、こんなに独占欲強かったっけ?


俺は左手で奈緒の腕を引っ張り、右手を奈緒の頭に添えて抱きしめた。


今まで、ずっと傷付けてごめん。

今まで、ずっと自分の気持ちに気付かなくてごめん。

それでも、ずっと、こんな俺を思い続けてくれて、ありがとう。

もう、絶対に奈緒を傷付けないから。

もう、絶対に離さないから。

今まで傷付けてしまった分、奈緒を大切にする。


これから、ずっと――…



【End】