ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

「どうしようかな……」


俺がどうするかを考えていると、


「……悠也ん家、行く」


小さな声で、奈緒がそう言った。


えっ?マジで?

本当にいいのか?


自分が誘ったのに、奈緒に“来る”と言われ、俺は少し戸惑った。


「……じゃぁ、帰ろうか」


俺はタクシーをつかまえ、奈緒と一緒に俺ん家へ向かった。



タクシーの中。

隣に座る奈緒の腕が触れそうで触れない距離まで近付いていた。

今まで“友達”だと思っていたから、奈緒に触れても何とも思っていなかったのに。

気持ちに気付いた今は、タクシーが揺れる度に、奈緒の左腕が俺の右腕に軽く触れる。

こんな些細な事にドキドキしていた。

そんな俺は、マンションに着くまでの間、ドキドキして何も話せなかった。


マンションの前に着き、奈緒の荷物も持ってタクシーを降りる。


「悠也。自分の分くらい持つよ?」


タクシーを降りた奈緒が、そう言ったが、


「いや。これ重いからいいよ」


俺はそう言って、マンションの中に入った。