ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

さすがに、今ここでは言えない……

じゃぁ、俺はどこで気持ちを伝えたらいいんだ?


声を掛けたのはいいが、何も考えていなかった俺は、どうするかを考えながら教会の門の前で、奈緒を待つ。

少しすると、奈緒が俺の所へ来た。


「奈緒、話があるんだけど……」


俺は緊張しながら、奈緒をまっすぐ見つめる。


「……うん、何?」

「ここじゃ、ちょっと……。俺ん家でもいい?」


行く所が思い浮かばず、“俺ん家”なんて言ったけど、さすがにダメだよな。


奈緒を見ると、やっぱり固まっていた。


「やっぱり家はマズイよな……」


そりゃ、そうだよな。

奈緒と俺は友達。

自分の気持ちに気付いた俺は、もう奈緒の事を友達だなんて見れないけど。

でも、俺達の関係は“友達”だ。

だから、俺の部屋に来たからって、何かあるわけではない。

というか、今の奈緒の気持ちはわからないのに、手なんて出せない。

だから、何の心配もいらないのだけど。

さすがに、一人暮らしの男の部屋に誘うのはマズかったよな……