ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

パーティーも終わり、奈緒は綺那と萌実と話していた。


「お前、機嫌悪すぎ」


俺と哲の元に、陽輝が笑いながら来る。


「うるせぇなぁ」


陽輝の結婚式。

お祝いの席なのに、機嫌が悪くなっている事は、自分でもわかっている。

でも、佐々木にもムカついたし、俺自身にもムカついたんだ。


「何でそんなに苛立っているのか、さすがにもうわかっているだろ?お前の気持ち、ちゃんと伝えてやれよ。奈緒、喜ぶんじゃねぇ?」

「イライラしている理由はわかっている。さっき萌実にも言われたから、わかっているんだけど……。やっぱり、“今さら”って思ってしまうんだよな」


俺は、陽輝にそう答えながら、離れた所で話している奈緒を見つめる。

すると、奈緒も俺達の方に振り向き、バチッと目が合う。


えっ?


だけど、奈緒にすぐ視線を逸らされてしまった。


やっぱり、今さらだよな……


「じゃぁ、さっきの佐々木みたいなヤツらが、奈緒に言い寄ってもいいんだな。奈緒もその相手の事を“いいな”と思ったら、付き合っちゃうかもよ?“今さら”って思って、悠也が自分の気持ちを伝えないなら、それでいいよ。だけど、奈緒に彼氏が出来ても文句は言えねぇよな」


哲は俺の事をじっと見る。