ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

「だから、仲良くなれたらなぁ、って」


佐々木のその言葉までなら、まだいい。

だけど、


「だって、奈緒ちゃんなんて、俺、もろタイプ!」


なんて言いながら、奈緒に笑顔を見せる。


「えっ?」


奈緒も奈緒で、佐々木にそんな事を言われて、嬉しそうに顔を真っ赤にしているし……


そんな二人を見て、俺はますます気分が悪くなる。

奈緒の告白を断ったのに、今さら自分の気持ちに気付いて、勝手だと思うけど。

奈緒が他の、俺以外の男に何かを言われて、照れたり、顔を赤らめたりしている表情を見せるのが嫌だった。

そんな表情を他の誰にも見せたくない。

今まで、ずっと自分の気持ちに気付いていなかったけど、俺は相当奈緒に惚れていたんだな。


俺は佐々木を追い払い、自分の席にドスンと座る。


「悠也。お前、何、機嫌悪くなってんだよ」


隣で哲が呆れて、俺を見ていた。

佐々木が奈緒の事をタイプだと言った事も、もちろん嫌だったけど。

それよりも、今まで自分の気持ちに気付かず、奈緒をずっと傷付けていた自分にもムカついたんだ。