ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

「もし、佐々木と奈緒が付き合っても、悠也は祝ってやれるんだな?」


陽輝は真剣な目で俺を見る。


「でも、佐々木、好きな人が……」


佐々木は同期の須賀の事が好きだ。

だから、奈緒と佐々木が付き合う事はない。

他の男と楽しそうにしている奈緒を見てムカついたけど、二人が付き合うとか、そんな心配はしていなかった。

でも、


「奈緒って、佐々木のタイプにどんぴしゃだよな?」


陽輝の一言で、俺は焦った。

佐々木は綺麗系ではっきりと言いたい事を言うタイプが好きだ。

須賀もだけど、奈緒も言いたい事ははっきり言うし、見た目も美人の部類に入る。

って事は、ヤバいかも……


「お前、奈緒と会わなくなって、その間、ずっと奈緒の事を気にしていただろ?はじめは振ってしまったから、奈緒に気を使っているんじゃないかって思っていたけど……。本当は……、本当の気持ちは、違うだろ?」


陽輝の言う通り、俺はずっと奈緒の事を気にしていた。

高橋先輩が奈緒に触れているのを見て、イライラしたりもした。

もしかして、ヤキモチ?

なんて頭を過ったけど、俺はその気持ちを認めなかった。

だって、奈緒は大切な友達だから。


奈緒は“大切な友達”だと、ずっと思っていた。

だけど、俺の中でいつの間にか“大切な人”になっていたんだ。

こんなに奈緒の事を考えたり、奈緒の事でイライラしたりって……


俺、奈緒の事、“友達として好き”じゃなく、“一人の女として好き”なんだ。


何で、今さら気付くのだろう。

俺、気付くの遅いよ……