ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

俺は自然に奈緒に触れている高橋先輩を見て、さっきよりもイライラが増していた。

そりゃ、奈緒と高橋先輩は付き合っていたけど。

それに、俺にとって奈緒は友達なのに。

だけど、そんな風に誰かが奈緒に触れているのを見るのは、何か嫌だった。

イライラした気持ちで高橋先輩の後ろ姿を見ていると、


「……悠也、帰ろうか?」


奈緒に声を掛けられる。


「あぁ……」


頷き、俺は奈緒の家の方に向かって歩き出す。


別に、高橋先輩に言われたからってわけじゃない。

俺だって、奈緒の事を送るつもりでいたのだ。


俺達は黙ったまま歩いていた。


高橋先輩と話していた時、奈緒は照れたように真っ赤な顔をしていた。

俺達には見せた事のない表情を高橋先輩には見せていた奈緒。

そんな奈緒と高橋先輩にイライラした俺。

何で、俺、イライラしているんだ?

……まさか、ヤキモチ?

いや、そんなわけない。

だって、奈緒は大切な友達なのだから。