ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

「えっ?」

「さっき、悠也が話していた子……。あの子の事が好きなんでしょ?」

「何で……?」


どうしてわかったんだ?

栞は七海と会うのが初めてなのに。


「悠也のあの子を見る目が、違ったの……」


そっか……


「好きだよ。でも、振られたけどな」


隠しても仕方がないから、俺は正直に答える。


「そっか……。じゃぁ、仕方ないね。ごめんね」


そう言った栞が、必死に笑顔を作っているのがわかった。


「栞……。ごめん」


栞の気持ちは嬉しいが、栞の気持ちには応えられない。


「みんな待っているから、行こう」


泣き出しそうなのを我慢して、栞はそう言って歩き出す。


「あぁ」


栞、ごめん。


俺は心の中でそう呟いて、栞と一緒にみんなのいる部屋へ向かった。


そして、部屋に入ると、すごく盛り上がっていた。

だけど、俺はそんな楽しい気持ちになれなかった。

栞に視線を向けると、笑顔で楽しそうにしているけど、心から笑っていない。

俺のせいだけど……

別に、栞を嫌いになったわけじゃない。

俺は、栞に振られてからも、栞の事がずっと忘れられないでいた。

七海と出会うまでは……