ずっと好きだったんだよ 番外編 ~悠也 side~

えっ……

“あれから、ずっと”って……

俺のせい?


俺が戸惑っていると、


「“別れよう”って言ったのは、私だけど……。ずっと、悠也の事が忘れられなかったの。他の人に目を向けようとしても、悠也以上に好きになれる人はいなかったの……」


栞は顔を上げ、目に涙を溜めながら俺を見る。


「私、今も悠也の事が好きなの。もう一度、やり直したい。もう……、ワガママ言わないから……」


栞は俺の腕を掴んで、俺を見つめる。


栞をワガママだなんて思った事はない。

俺がほったらかしにしたのがいけないんだ。

栞は、ワガママを言わず、ずっと我慢していたのだから。


そうは思うけど……


「ごめん……。今は誰とも付き合う気がないんだ」


俺は、栞の手を離しながら言った。

七海と出会う前の俺なら、栞とやり直していたかもしれない。

だけど、今はもう栞に恋愛感情はない。


「悠也、あの子の事が、好きなんだ」


栞は確信めいた声で、そう言い切った。