君を想う



「藤崎さん、藤崎さん起きてください」


声をかけても揺らしても起きない。
このまま起きてくれなかったら私降りれないよ~。
困る。どうしよう……。


「藤崎さん、いいかげんに起きてくれませんか?」


そうこうしている間に、電車は幾つか駅を通り越した。降りる駅にもうじき着いてしまう。
仕方ない、何とか次の駅までに起こして折り返そう。



駅に電車が止まったけど、ここで降りることを諦めた。


「藤崎さん起きてください。次は藤崎さんが降りる駅ですよ」


そう声をかけると突然むくっと体を起こした。


「何してるんだよ。早く降りろ」


言われて、直ぐに降りた。


ぎりぎりだけど、起きてくれて良かったよ。
折り返していたらまだ遅くなるところだった。