君を想う



「嫌とは言ってないですけど」


「けど?」


強引だと言おうとしたとき、ちょうど電車が来た。


「席が空いてるぞ。座るか」


空いていた席に隣り合って座った。


「この時間の電車って、結構席が空いてますね?」


「そういや、この間、一緒に乗った時は混んでて座れなかったよな」


この間乗った電車はちょうど学生が多くて混む時間帯だった。
立ちっぱなしも足にくるんだよね。
今日は座れて、ちょっと楽かな。



あと、2駅過ぎれば降りる駅になる。


えっ!?
突然、藤崎斗真が肩にもたれ掛かって来た。


「藤崎さん?重いんですけど」


声をかけて、離れて貰おうとして寝ていることに気付いた。


(ウソッ……寝てる。どうしよう……とりあえず起こさないと降りれなくなってしまう)