君を想う


「……」

藤崎斗真は黙ったままだった。

「それでお礼を言ってないなと思って……ありがとうございました。
それから藤崎さんが噂を止めてくれてホントに助かりました。
それと……さっきは悪魔呼ばわりをしてしまって良くなかったなと反省してます。
すみませんでした」


反省の意味を込めて頭を下げた。
し~んと静かな中、自分の心臓の音だけがやけに大きく聞こえて来る。



いつまで、経っても黙ったまま何も言ってくれない。
怒っているのは、私のせいだから仕方ない。
でも、いつまでもこの状態には堪えられない、この際冷たい言葉でも、良いから何か言ってくれないかな……。


「本当に、ごめんなさい」


頭を下げたまま、もう一度謝った。


「頭を上げろよ」


言われて、おそるおそる体を起こした。


「反省しているようだし、今回は許してやってもいいけど」