君を想う


すでに、二人は来ていて何やら話しをしていたが私達に気付くと無造作ヘアの人がこっちに向かって片手を上げた。


「藍川里奈ちゃんだよね?」


藤崎斗真と一緒にいる無造作ヘアの男の人が話しかけて来た。
この人が中里亘って人なんだ。


「オレ、中里亘よろしくね。藤崎から話しを聞いて会って見たかったんだ。君。可愛いね」


「はぁ……」


会っていきなり可愛いとか……この人は話しに聞いていた通りの軽そうな人みたい……。



「藤崎さん、これから行くbarは近いんですか?」


早速瞳子さんは、藤崎斗真の横をゲットして一緒に歩きながら健気に話しかけていた。
藤崎斗真も一緒に歩くのが美人だと満足なのか話しに花が咲いてるみたいだった。


対して中里さんに話しかけられても、上手く言葉が返せなくて緊張しすぎで自分からは話せずにいる私。


こんなシチューエーション初めてでホントにどうすればいいのか分からない……。


「里奈ちゃんって……」


「は、はい!」


「って兄弟いるの?」

中里さんがまだ話している途中なのに焦って返事をしてしまった。

「あっ……妹がいます」


「ハハハ、そんなに緊張しなくっても大丈夫だから」


中里さんに笑われてしまった……。