君を想う



駅で電車が止まり女性の乗客が乗り込むと藤崎斗真を見て次にチラッと手を繋いでいる私を見ていく。


これは、何かの罰ですか…… こんな状況いいかげん堪えられない。


振りぼどこうとしたら、更に力が加わり無言の圧が掛かった。

痛いっ!!
力いれすぎ。

痛さのあまり藤崎斗真を睨み付けた。

「何だ?」


「左手が痛いんですけどっ。……いいかげんに離して下さい」


「あっ、悪い」


繋がれていた手はやっと離れた。痛い方の手を反対の手で暫くさすったら大分痛みもなくなった。


「大げさな……」

ホントに痛かったのに。


「大げさじゃなくて本当に痛かったんですよ。折れるかと思いました」


「折れるわけないだろ。かげんしたんだから」

かげんして、あの力……。


「ばか力なんですね……」

「何か言ったか?」

「いいえ……」