君を想う



聞こえないフリ?
それとも本当に聞こえてなかったのかも……。


「もう電車が来るまで動くなよ。めんどくさい」


めんどくさい……?


「めんどくさいって、どういう意味ですか?」


「誰かに何かを言われても気にするなって事だ」


藤崎斗真も女の子達の会話、聞こえていた……?


「!?」

えっ……?


いきなりの事で驚いた。
自分の手を凝視し次に藤崎斗真を見た。

何で……?


今、電車の中で私は藤崎斗真と何故か手を繋いで立っていた。
電車の中は座席は埋まっていたけど立っている場所は私と藤崎斗真と4人ぐらいしか居ない。
そのうちの二人はチラチラとこっちを見ている。

この人達は、さっき私の事を藤崎斗真に似合ってないと話しをしていた女の子達だった。