君を想う



お手洗いに行き戻る時に瞳子さんが来た。


「里奈、良かった。帰りの事だけど?」


「今日はタクシーで帰ります」


「それなら、大丈夫だね。実はこのあと話しがあるからって藤崎さんを誘ったの、これから抜けるけどいいかな?」

瞳子さん、藤崎斗真に気持ちを伝えるつもりなんだ。


「瞳子さん、もしかして?」


「うん、そういう事だから里奈の帰りが心配だったんだけどタクシーに乗るなら安心だね」


「瞳子さん、頑張って下さいね」


「ありがとう里奈」


瞳子さんはカウンター席とは反対の入り口方に歩いて行ってしまった。
お手洗いから戻ると長橋さんが居なかった。


「あれ、長橋さんいない」


「真樹ちゃんね急用とかで帰ったよ。お兄さんが迎えに来たって今さっき出て行ったけどすれ違わなかった?」

「いいえ、会わなかったです」


藤崎斗真もいない。瞳子さんと一緒に抜けたようだ。