君を想う



暫くして中里さんと瞳子さんが話しをしながらその後を長橋さんが付いて来ていた。


「里奈ちゃん、早かったね。あれっ藤崎、珍しく早いじゃん
。いつもギリギリで来るのに」


「別に、いつも通りだよ」


「こっちは、来る途中にちょうど二人に会ってさ一緒に来たんだよ。真樹ちゃんに訊いたらお酒強いらしいんだ。これから行く所はこの間の所よりもメニューが多いらしいから気にいってもらえるといいんだけどな」

真樹ちゃん……長橋さんの下の名前。
中里さんは早速長橋さんの事を下の名前で呼んでいる。
中里さんは誰とでも直ぐに親しくなれる人らしい。
場が和んでいたところに藤崎斗真の思わぬ一言で一瞬だけ空気がかわった。


「まきちゃんて誰だ?」



「あの、総務の長橋真樹です。藤崎さんよろしくお願いします」


遠慮がちに長橋さんが名乗った。


「ああ、長橋さんの下の名前は真樹って言うんだ。こちらこそよろしく」


出た爽やかイケメンスマイル。


あれっ、長橋さん顔が赤い?
長橋さんも藤崎ファンだったか。
瞳子さんも長橋さんも、この爽やか笑顔に騙されてる事に早く気付いてよ。