君を想う



土曜日はあいにくの雨降り。


夕方待ち合わせの場所に行くとまだ誰も居なかった。
早く来すぎたかな。


「藍川?」


「藤崎さん」

私の次に来たのは藤崎斗真だった。


「藍川の他にはまだ誰も来てないんだ」

「そうみたいです。ちょっと早かったかな」


「そんな事はないんじゃないか。
皆もそろそろ来るだろう。それにしても雨なんてツイてないな」



「雨、嫌いですか?」


「昔っから雨って言うと何かと嫌な事が起こるんだよ」


「そうなんですか。じゃあ藤崎さんは雨と相性が悪いんですね」

「お前、面白い事言うね。でも確かに相性は悪いかもしれないな……」


雨が降ると、つい思い出してしまう。
あの時の事を……。