潔癖症ヤンキーとペンギン

『いやったあぁあぁっ!
龍司さあぁあぁあぁんっ!』

感極まって両腕両脚広げて大の字になって
龍司に向かって飛びつこうとする。

しゃがんだままの龍司が見上げれば、
それはまさに人体飛行機が自分を下敷きに胴体着陸するかのような驚異……!

『うぉっ!』

そこに元々の潔癖症も重なって
本能的に床に手をつき半身で逆立ちするかのような蹴りを繰り出す。
さながら、武術とも舞踏ともつかないカポエイラの技のようである。