潔癖症ヤンキーとペンギン

『ほら、ピカソ~!
お前の大好きな魚だぞっ!
ほれっ!』

微かにほころぶ龍司の顔を見逃さないあきらん。

『……なんか、
お魚あげてすごくうれしそうなんだけど……。』

『あぁ、こいつメシにはすげぇがっつきっぷりで……。』

『じゃぁなくて、
橘龍司のほうが!』

『はぁ?……俺?』

『うん、俺!
ピカソくん好きなの?』

『いや、好きというか、
まぁ、その……!』

『やあぁんっテレてるの~!?
橘龍司も可愛いとこあんだね~!』

『別に、そんなんじゃ……!』

ボソリと呟きながら
うつむきがちの顔を赤らめる龍司……。
透き通るほどの白い肌をしているから
赤くなるとすぐにわかってしまう。