「心拍数が落ちています!
呼吸困難、発作を起こしています!急いで手術室へ!」

「真騎!しっかりして…まき。」



私の前で大きな発作が起こった。

手術室のドアが開く。
その時真騎が私の手をつかんだ。

「え?まき?!」

「っ…。ゆ…あっ。俺の病室の…ベットの下に…遺書がっある。読んでくれ…っ。」

「いやよ!絶対生きて帰って来なきゃ許さないよ!」
私はそう言って強く手を握り返した。


ーーあれ?ーー

ほんの一瞬、真騎が笑いかけたような気がした。