そういえば、湊さんって人がいたな。
学校の昼休み、外をブラブラしながら
花雪は思い出していた。
最後に見たのは、
夏真っ盛りの試合の日の昼間だ。
「弓川!」
名前を呼ばれて顔を向けると、
背が高く明らかに同年代ではない男性がいた。
ふんわりとした自然なくせっ毛を跳ねさせ、白淵のツヤツヤとしたサングラスをかけている。
「あっ……、湊さん!?」
半分にやけたような微笑みを讃えた男性は、湊さんだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…