~私が愛したのはひだまりみたいな王子様!?~



「その、赤らめた頬にしかも涙目。誘ってるの?」



誘ってる?
誘う…?



「…?」



「フッ、こういうこと」



人差し指で私の下唇をツーッと撫で、右頬も優しく撫でられた


「んっ…」



私はくすぐったくて目を閉じた

「…ん…」


…?
何か…唇に当たってる?



恐る恐る目を開けると、秋がドアップで映った


あれ?ま、さか…


「…ぷはっ…」



「こういうこと……分かった?」



自分の唇を舌でペロッと舐めた



「今の…って」


「キスだよ」