生きたがる少し前。




俺には柏木が何の話をしてるか
すぐには理解できなかった。





「河上もクラスの皆も
誰も悪くなんて無いよ。
自分が孤立してるってわかってて
このままで居たいと思った
俺の自業自得だ」





「───どうゆうことだ……?」






「出来る限り多くの人の
記憶に残りたくなかった。
だって俺、居なくなるかもしれない」