柏木に合わせて、 いつもよりゆっくり廊下を歩く。 その間、柏木は全く 口を開かなかった。 「あれ……………先生いねぇし」 保健室に辿り着いたはいいが、 肝心な先生がいない。 どうしようか……。 「まぁ…………取り敢えず…… 座っとけよ」 近くのベッドに柏木を座らせた。