上から落ちて来たその言葉に目を見開いたのはあたしの方だ。
顔の両側にあった手が下がり、あたしをその胸に引き寄せギュッと抱き締める。その際に強く香ったプールオムの香りに堪え切れなかった涙が堰を切ったように溢れだした。
「と、うま」
その胸を押し返してもびくともしない。
期待したくないよ。勘違いさせないでよ……。
「優木に聞いた」
「……なにを、」
「付き合ってないって。さっき聞いた」
「……そっか、」
「うん。で、告りに来た」
「……」
「そしたらメグが俺の名前呼ぶし、逃げようとするし、ノートに書いた“すき”って文字愛おしそうに撫でてるし……、もう無理。ちょっとこのままで居て」
斗真の腕の中は温かくて、心地良くて……。
ギュッと痛いほどにキツく抱き締められてるのに不思議と嫌じゃない。

