斗真の付けるプールオムは、斗真に良く合う。

爽やかで、それで居て男らしくて、清潔感があって。

あたしはこの香りが大好きだ。



「巡こんなに小っちゃかったのになぁ。今じゃもうギャルだもんな」


「そんなには小さくなかったから。てか、ギャルじゃないから。そんなこと言ったら斗真だってヤンキーでしょ?」


「俺は至って真面目なんですぅー」


「嘘を吐くな嘘を」


2人してハハッと笑って、少し肌寒くなって来た夕方の空の下を歩む。


人が1人は入れるくらいに空く、この距離が埋まることはない。