「はじめちゃんありがとう」 「らしくないな。気にするな」 自転車の荷台から降り、はじめちゃんにお礼を告げれば何とでもないように眼鏡の奥の瞳は優しく笑った。 「ちゃんと冷やせ」 「うん、ありがとう。また明日」 「ん、またな」 はじめちゃんはあたしの頭をポンポンと撫でて颯爽と去って行った。 斗真はまだ帰って来て居ないらしい。 斗真のお父さんの車もない。 家に入ればお母さんが居て、捻挫した足に湿布を貼ってくれた。