「もう、やめてよ」 「結んで来ないのが悪い」 「はじめちゃんのばーか」 「ハッ、好きに言え」 はじめちゃんはあたしを嘲るように笑い、再び本に視線を落とした。 そんなはじめちゃんを遠巻きに眺める女の子は多い。 みんなはじめちゃんとは距離を空けたような接し方をするけど、話してみると案外普通の人なのに。……と、言うか変人なのに。 「それより庄田」 「ん?」 「今日の体育2組と一緒だろ?」 「……あ、」 そっか、斗真と一緒だ。 少しだけ嬉しい。