あたしたちは友達ですら無かった気がする。 斗真はいつまで経っても子どもなあたしに、愛想でも尽かしたのかもしれない。 目を瞑ると浮かんで来るのは、いつだって友達に囲まれて大口開けて笑う斗真だ。 あたしの隣で楽しげに笑う斗真じゃなくなったのはいつからだろう? 朝、目を覚ませば枕が湿っていた。 目元は、涙が乾いてパリパリとする。 起き上がって鏡を見れば、ほんのりと腫れた目。 学校に行くのさえ嫌になる。 斗真は結局、帰って来たんだろうか。 それさえも、閉じたカーテンの向こう側はわからない。