けれども、厳しくてクラッシックしか…が本当なら結構なお嬢様なのかもしれない。それに好き嫌いが激しいジャンルだしあと、こんな事言えばドン引きされるかも…。
そう思えば尚更言葉は出てこなくなる。言葉を濁す俺に彼女は少し不思議そうに見つめる。大きな栗色の瞳、解かれた金糸の傷みのない長い髪。ほんのり桃色に色付く頬。そして赤い唇。
「何、咲ちゃん?わたしの顔になんか付いてる?」
思わず見惚れてしまっていた。取り付くように慌てて謝罪を口にして、会話の続きを再開させる。
「あっ、….ああ、ごめんごめん。
う、うーん…。あ、あんまりアヤさんが知らない世界だしもしかしたら苦手かもだし嫌いかもしれないよ?」


