雨の繁華街


言葉と態度はまさに裏腹で、先程よりも更にプンスカさせながら流しへ向かい洗物を再開させる。あれなんだか…

「.…アヤさんてなんか可愛いね」

独り言のようにぽつりと落ちたそれ。しっかり彼女には届いてしまっていたようだ。勢いよく俺の方に振り向き顔を真っ赤にさせながら更に口調は粗くなる。まさに照れ隠しってやつなのかな。

「ば、馬鹿じゃないの?そんな言葉でなんか絆されないんだからね!」

「い、いやいやいや!思わず出ただけ!そんなつもりはない!断じてそうではない!」

なかなか進まない洗物に練習。けれどこれはこれでなかなか新鮮で楽しいかもしれない。
彼女はどう思ってるかはわからないけれど。