「うわっ!冷てえ!」
業を煮やしたらしいアヤさんからの水飛沫。
うまくコントロールをしていたらしくベースには掛からず俺の髪や背中に何やらひやりと垂れる何かを自覚する。
「ちょっとアヤさん!何やってんの」
「人の話はちゃんと聞きなさい!そんなんじゃやってけないよ」
ぷぅと頬を膨らませて片手にはピンクのスポンジが握られていて、少しばかり泡が掌からこぼれ落ちて床を濡らしていた。
ドギマギしながらアヤさんの表情を改めて盗み見ると、目は態とらしく細めていて俺をずっと睨んでいるようだ。
「あー、ごめんごめん。そんなに膨れないでよ」
「べっつにー。膨れてませんけどー?」


