あまりの似てなさに一通り笑いあってから、ふとテレビに視線をやると丁度ニュースの時間。
2人して特に意味はないけれど黙ってそれに直視している。多分新人アナウンサーなのだろう、何回か言葉を詰まらせて原稿を淡々と読み続けている。聞き感触はあまり良くない。
『では次のニュースです。
先日から行方不明とされている…』
自然な指の動きで、ピっとチャンネルが切り替わり深夜特有の騒がしすぎるハイテンションなバラエティが流れ始めた。
俺もアヤさんも一瞬口籠る。湯気だけが部屋を充満し芸人のバカ笑いだけが部屋に響く。
「あ、ごめん。ニュース見てた?」
「ううん、あのアナウンサー下手だなとしか」


