それから一週間程した帰宅途中………

私が仲間と歩いていたら、前に後藤先輩がいる。

交差点近くのガードレールに腰掛けるように佇んでいる。

『先輩、お疲れ様です!』

私は大きな声で挨拶をした。


『落合、ちょっと来なさいよ』

彼女は小さな声で私に言った。


仲間に軽く謝りながら彼女の後を追う。


『先輩、どうかしました?』

『落合、落合があんな事言うから……気になって……』

私は多分告白を受けるだろうなと、その時、直感していた。

『先輩、どうしたんですか?』

意地悪く質問した。


『落合があんな事言うから、気になってるの……だから、よかったら付き合って欲しい…』

先輩はこの時、私に陥落した。

とはいえ、私はもっと前から先輩しか見えていなかったが……。